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株本



[新版] ピーター・リンチの
株で勝つ

ピーター・リンチ
ジョン・ロスチャイルド





伝説のファンド・マネージャー、ピーター・リンチが個人投資家向けに彼の経験を書いた本です。

彼が何故伝説の人なのかというと、マゼラン・ファンドのファンドマネージャーとして1977年から1990年まで14年間、常にプラスの成績を残せたからです。
14年間連続というのは、それは並大抵のことではありません。


私は勿論彼と面識があるわけありません。
ですから著者がどのような人かは、彼の本からの印象しかありませんが、少なくとも本の中では、彼はとっても饒舌です。


さて、この本に書いてある株式投資のやり方(ピーター・リンチの方法)は、
  • 現物のみ − つまり、先物や空売り、オプションの類は使わない。
  • ファンダメンタルに基づく投資
  • 長期の投資スタイル、株式銘柄のファンダメンタルが強い限り、何年も持ち続ける。
ですから、ウォーレン・バフェット氏とも親交が深いようです。

著者は、現物の売買のみでファンドを成長させた人なので、デイトレードや、インデックスの先物、空売りやオプションを株式投資に使って、短期間に大儲けしようと考えている方には、全然参考になりません。
そういった少し込み入った取引方法を学びたい方は、他の本を選んでください。


この本は、3部構成になっています。

第一部 − 投資を始める前に
これは、本当に個人投資家の資質や条件を考える上で参考になるところです。 特に第4章 鏡の前のテスト は、もうすでに株式投資を始めている方にも、もう一度確認するのに非常に参考になるところです。
そんなに難しいことは書いていませんし、彼も冗談を織り交ぜながら書いていますが、確認事項として知っておきたいことですね。

第二部 − 有望株の探し方
この中で一番参考になったのは、株のジャンル分けですね。 音楽だったら、クラシックとかジャズがあるように。
そのジャンル分けは、低成長株、優良株、急成長株、市況関連株、業績回復株、そして資産株の6種類です。 このわけ方を理解できれば、著者の投資戦略の70%は理解したことになるかもしれません。

そしてもう一つ、第9章 私が避ける株 に著者が避ける銘柄について書いてあります。 私には目から鱗のところもありました。
第13章 知って役に立つ幾つかの数字 はファンダメンタルを重視する人にとって知らなければならない事柄だと思います。 著者のピーターが、何故大切なのか、どのように数字を判断するのかを正直に書いているところです。

第三部 − 長期的視野
実際に投資をして、幾つかの銘柄を持つとポートフォリオが出来ます。 そうなってくるとここに書かれていることが現実的で、如何に重要なこと鏡に沁みて理解できます。
特に参考になったのが、 第17章 売り買いのベスト・タイミング と 第18章 株価についてよく聞く多くの馬鹿げた(そして危険な)話 です。

第17章は、第二部の6種類のジャンルごとに、その売り時を書いています。 冗談半分のように書いてあるところもありますが、著者の経験がにじみ出ています。
それから第18章は、株式投資の世界でよく言われていることが、個人投資家や機関投資家さえも翻弄させて損を拡大させていく誤解について書かれています。 日本ではあてはまらないことも少しありましたが、14年間もファンド・マネージャーをしていた人の経験は重みがあります。 

この本は1989年に出版され、著者がマネージャーを引退してから10年後の2000年にこの本は改訂されています。 しかし今でも輝きを保つ内容とは、やはり株式投資においても不変のものがあるということでしょうか。

その不変のものが何かを著者が面白おかしく書いているこの本は、読みやすく、また読み返すことが意味を成す、数少ない本だと思います。

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